香水の香りとその変化「ノート」について

香水の香り・調香

「トップノート」「ミドルノート」「ラストノート」とは?


香水は複数の香料で構成されており、これら複数の香料が全体として1つの香りにまとめられています。
香料を肌につけると香りやすい(揮発しやすい)香料成分から順々に揮散していき、肌につけてから時間の経過に伴って香りが変化していきます。
この香りの変化(香り立ち)は3つの”ノート”に分類されます。




<トップノート> 香水の第一印象

香水をつけてから5~10分で香る部分で、最初の香りの印象となります。
揮発性の高い香りとなり、爽やかな軽さと広がりや、香りに特徴を与える役割を果たします。
シトラス、グリーン、フルーティー系などが多いです。



<ミドルノート> 香水のボディ 

香水をつけてから30分~2時間くらいに香る部分で、中程度の揮発性、保留性を持ち、その香りの中心部となっている香調が多いです。
フローラル系が一般的に該当することが多いです。



<ラストノート> 香水の余韻

香水をつけてから2時間以降~、長いものでは6~7時間持続する香りで、別名「ラストノート」とも呼ばれます。
つけた人の肌の上で独自の香りになるとされる部分で「残り香」と表現されることも。
ベースノートは揮発性が低く、保留性が高いのが特徴です。主にウッディ、ムスクなどが該当します。


香りの種類

●シトラス系

オレンジ、レモン、グレープフルーツなど、柑橘系の香りです。ナチュラルでさっぱりとリフレッシュ感のある爽やかな香りで、男女問わず、多くの香水に使用されています。

●フルーティー系

シトラス系以外の、アップル、ベリーなどのフルーツ系の香りです。

●グリーン系

青葉(葉っぱのような青臭い)の香りです。甘さを抑えた香水に使用され、ナチュラルで優しい印象を与えます。

●ハーバル系

ハーブ系の香りです。清涼感のあるもの、レモンを感じさせる精油などがあります。

●ミント系

ペパーミントやスペアミントの清涼感のある香りです。

●マリン系

自然界にはない合成香料を使用した香りです。オゾン、アクアとも呼ばれ、透明感のある爽やかなグリーンフローラル系の香りです。

●フローラル系

華やかな印象で、年齢を問わず愛される香りです。
女性らしく華やかな香りが特徴で、世代を超えて多くの女性に人気の香りです。ローズ、ジャスミン、ミュゲ(すずらん)の3つに分類できます。バラやジャスミンなど、1種類だけの香りを再現したシングルフローラルや、複数の花の香りを混ぜ合わせたフローラルブーケ、ナチュラル感や洗練感を与えた香りのフローラルグリーン、高級感、華やかさから近代的な香水の幕開けとなったフローラルアルデヒドなどがあります。

●オリエンタル系

中東やアジアを連想させる、お香やくせのある甘さを軸にした香りです。アジアを思わせ、高級感や落ち着きのある香りです。人によって好き嫌いが分かれる特徴的な香りですが、セクシーな印象があるので、パーティーなどドレスアップした日などにおすすめの香りです。

●ウッディ系

ミステリアスで、落ち着いた大人な印象を与える香りで、メンズ香水に多い香りです。サンダルウッドやセダーウッド、グアヤックウッドなどがあり、香水ではベースノートに使用されることが多いです。ローズウッドはワシントン条約で輸入が禁止されている香りとなります。

●バルサム(バルサミック)系

樹脂の甘くて重い保留性が高い香りです。

●モッシー系

オークモスやツリーモスのようなコケの香りです。実は多くの香水に使用されている陰の主役となる香りです。

●アンバー系

マッコウクジラの結石で、アンバーグリスの香りです。動物の香りが入り混じった不思議な香りです。

●スパイシー系

コショウのようなシャープな香りです。トウガラシのような辛いスパイス、シナモンやアニスのような甘いスパイスの香りもあります。



香りの要になる香料


調香香水に使用される香料は、ヒトの嗅覚で香りを嗅ぎ分けることができる天然または人工的に合成された成分となります。
ストレス社会といわれる現代では、脳波に影響する香料の研究が進み、興奮状態を鎮静化させる香りやリラックス状態を継続させる香りなどの研究も多く進められるようになってきました。化粧品に配合する香料は、高級感やリラックスな感覚を出すために微量で使用されます。
香料は天然由来の「精油ブレンド」と合成由来の「調合香料」からご希望に合わせてご用意いたします。



弊社では、香水の処方も可能です。
複数の香料を組み合わせ、お客様の香りイメージのご希望等をヒアリングし、処方いたします。

ケイズコーポーレートサイト:香水OEM



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