界面活性剤を使用しない新しい処方
「セラミド乳化法」

「セラミド乳化法」とは

ケイズはセラミドの研究を15年以上すすめ、界面活性剤を使用せずに、セラミドだけで「水」と「油」を安定に混ぜ合わせる乳化技術を開発しました。
セラミド乳化技術を用いた化粧品は、肌なじみ性に優れ、肌の潤いを高く保つという特徴があります。
ミルクやクリームなどのスキンケア化粧品は、処方的には「水」と「油」が混ぜ合わさったエマルジョンの剤型をしています。
「水」と「油」を混ぜてミルクやクリームなどの化粧品を作る場合、一般的には、界面活性剤を使用し、ホモミキサーなどを利用した物理的な乳化法が用いられます。しかし界面活性剤が皮膚に塗布された場合、角層のバリア機能を壊してしまう危険があり、肌刺激を惹起させる成分になる可能性があります。
ケイズでは、この様な界面活性剤を使用せず、エモリエント成分であるセラミドカプセルで乳化し、「水」と「油」をキレイに安定に乳化させる技術が「セラミド乳化法」です。

エモリエント成分であるセラミドは、「水」になじみやすい性質と「油」になじみやすい性質をもちます。
ケイズが開発したセラミド乳化は、このセラミドのなじみ特性を利用し、さらにケイズ独自に開発した製法を用いることにより、セラミドが「水」と「油」を繋ぎ留めるカプセルとして存在し、界面活性剤を使用しなくても、「油」の中に「水」を安定に混ぜることができる技術となります。
セラミドによるカプセルは、肌にとっての潤い成分として働き、肌にもやさしいものとなります。

技術的なメリット

「水」と「油」を繋ぎ留めるカプセルは、無極性油（炭化水素）、極性油（植物油脂、エステル油など）、シリコーンなど様々な油剤を安定に乳化させることができます。
セラミド乳化法を用いたエマルションは、水で希釈してもエマルションを保持することができます。乳化粒子は非常に微細で安定した状態を長期間にわたって保持することができます。

テクスチャーのメリット

セラミド乳化技術使った乳液、クリームを手に取った人は、「すごく滑らかにのびる」、「塗布して直ぐに潤いを感じる」、「潤いが持続する」と感じる方が多いです。
セラミド乳化を用いた化粧品は、肌に延ばすと滑らかなみずしいテクスチャーがあります。それは、セラミドが「水」と「油」を繋ぎ留めるカプセルとして存在し、「水」と「油」の相が一体となっているからだと言えます。
手で肌になじませるとカプセル内側の「油」が肌に広がり、「水」をしっかりと保持して高い潤いを生み出しています。
一般的な界面活性剤を用いた場合、界面活性剤のテクスチャーが強調されセラミド乳化の様な「滑らかさ」と「しっとり感」の両方の特性をもつのは難しくなります。

高い保湿力

セラミド乳化により得られたクリームは肌へのなじみが良く、塗布後から高い潤いが得られます。また、塗布後も潤いが長く持続する特徴があります。
水、セラミド、油の処方バランスによりますが、セラミドによる液晶構造（マルテーゼクロス）をクリーム中に保持させることができます。
液晶構造が保持されたクリームは肌に塗布直後の高い潤いと、潤いが長く持続する特徴が知られています

◆ケイズのセラミド乳化技術を使用した処方製品
「薬用ホワイトリンクルクリーム」【医薬部外品】
＞ケイズオリジナル処方製品（医薬部外品） | 株式会社ケイズ (ksplant.co.jp)

＜その他の技術＞

セラミドのナノ化配合の技術を用いたセラミド液

一般的なセラミド分散液（左）と当社オリジナル技術を用いたセラミド液（右）

 セラミドは一般的に水・油に溶解させることが難しく、化粧品中に多く配合することが出来ません。そこでセラミドをナノ化（微細化）することにより、セラミドを水の中で透明に溶かすことが可能となりました。

これを化粧品に応用することでセラミドを肌にしっかり届けられるスキンケア製品の製造が可能です。
ケイズでは天然セラミドの構造特性を利用し、肌への有用性が最大限に発揮できる処方配合技術を開発致しました。

セラミド アスタキサンチンリポソーム

5種の植物性オイルに油溶性で高い抗酸化効果を持つアスタキサンチンを配合いたしました。アスタキサンチンを配合した界面活性剤フリーの美容液やクリームの開発が可能です。

近年、界面活性剤フリー化粧品の開発・製造のご要望も多く頂いております。
また、いま販売されている化粧品について一般的な界面活性剤ではなくセラミドを使った乳化でリニューアルしたいというお客様のご要望にも、OEM/ODMメーカーとして対応をいたしますのでお気軽にご相談ください。